台湾に改めて目を向けだすと気になってくるのが中国語の退化。
日常的に中国語を使わない環境に置かれると、いざというときに中国語が口から出てきにくくなっていることを痛切に感じます。
この状態をどうにかしないと!と考えて思い至ったのが「台湾ドラマを見る」こと。
そこで以前から気になっていた「ショコラ」を見てみることにしました。(今3話目を見終わったところです)
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長澤まさみさんの中国語に注目!
台湾ドラマ「ショコラ」(台湾でのタイトル:流氓蛋糕店)は2014年に台湾で放送されたドラマで、主演が長澤まさみさんということでも注目を集めました。
原作は窪之内英策さんの漫画「ショコラ」。ビッグコミックスピリッツにて1999年から2003年まで不定期連載されていたそうです。
日本で育った華僑(中華系のルーツを持つ人々を指していう自称・他称)という設定でヒロインを務めた長澤さん。
一部日本語のセリフもありますが、ほとんどのセリフが中国語。
つまり日本の有名女優がほぼ全編中国語にチャレンジしているドラマなのです!
このドラマ撮影のために中国語の猛勉強を行ったという長澤さんの中国語は・・・
!聞き取れます!日本人特有のなまりと声調(声の高低のトーン)がたまに乱れるものの聞き取れます!!
これにはちょっと驚きました。
もしかして私たちがネイティブスピーカーじゃないから逆に聞き取れるのかな?といらぬことを考えたり。笑
(外国人は周りにいる外国人の乱れた声調・発音・文法で察する力がつくので台湾人が聞き取れなくても外国人同士だと通じることがたまにあります)
そこで台湾のインターネットで長澤まさみさんの中国語について調べてみると「日本語訛りはあるけど聞きとれる」「中国語字幕が無くても簡単に聞き取れる」などと評価されていました。
台湾の方でも聞きとれていたようです!
日本語版ウェブサイトによれば、撮影の2週間前に台湾入りし毎日9時間!!中国語レッスンに励んでいたとのことです。
2週間は酷な気がしますが、それでも、この短期間でこのレベルに高めることができる彼女にプロ根性を感じました。
毎日ロケ現場で中国語のシャワーを浴びていたとしても、並大抵の努力ではないと思います。
中国語学習者なら励まされること間違い無し!なドラマです。
台湾ドラマの特徴
実は多い、日本の漫画が原作。
あれ?台湾のドラマなのに日本のマンガが原作なの?と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
そうなんです。台湾ドラマファンは周知のことですが、台湾のドラマ、実は日本のマンガを原作にしていることが結構多いのです。
有名なのは「花より男子」を原作にした「流星学園」。
ドラマが作られたのは日本で花より男子がドラマ化されるはるか以前の2001年。
漫画に登場するイケメンお坊ちゃま4人を演じた俳優さんたちが同時に「F4」として台湾でアイドルデビューし、中華圏だけでなく日本でも数多くのファンを獲得しているのは有名な話です。
その他にも思いつくだけで「山田太郎ものがたり」「ピーチガール」「ハチミツとクローバー」「イタズラなKISS 」「花ざかりの君たちへ」などなど、有名なマンガが台湾でドラマ化されています。
そういう意味では「ショコラ」が台湾でドラマ化されたのはけっして珍しいことでは無いのです。
長い・字幕あり・再放送いっぱい
上記の小見出しのとおりですが、台湾ドラマは日本のドラマに比べると回数、放送時間が長いことがほとんど。例えば上記にあげた「流星学園」(花より男子)は28話。山田太郎ものがたりはなんと48話!
ショコラは短めの15話完結なものの、放送時間は1時間半でやっぱり日本のドラマと比べるとちょっと長いのです。
(※ちなみに日本の人気ドラマの殆どが台湾で放映されるのですが、なんと特別な場合を除いて毎日1話放送されます!
2週間もあれば最終回まで見られるので、日本とタイムラグはありましたが、台湾で見るほうがヤキモキしなくていいよね~なんて日本人同士で会話してました。)
そしてドラマだけに限ったことではありませんが、台湾のTV番組は生放送を除くほとんどの番組に「中国語の字幕」がついています。
もちろん喋っているのは中国語。
以前台湾の人になぜだかたずねたところ、台湾の方言しか分からない方がいるからだとか。
また客家の方、「原住民」の方などもいらっしゃるので、TVを見る人皆が理解できるようにする配慮だ、そんな答えが帰ってきました。
真偽は不明ですが、字幕があると音を聞きながら文字で確認できるので、中国語を学ぶ外国人にもかなり優しいシステムになっています。
あと、台湾は「台湾語」と中国語を混ぜてしゃべるドラマが多いので、外国人的にも字幕があるのは助かります。
また、ケーブルテレビ契約を結んでいるご家庭がほとんどなのですが、TVチャンネルが多すぎるせいか再放送がいっぱい。
ショコラの最初の放送は2014年1月10日の22時から、その後系列局で11日23時と18日21時からそれぞれ放送が開始(これは再放送じゃないそうです?えー??)。
再放送のスタートは時間をずらして同時期に5回。
わかりにくいですよね。つまりドラマが終わる前に、すでに再放送が何度始まるわけです。
見逃しても絶対どこかで見られます!
こんなに再放送したら視聴率割れちゃうでしょうに…。なるほど、台湾では視聴率1%超えたら大ヒットと言われるわけです!
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思いのほか長くなりましたので2回に分けてお話しますね。後半に続く~。
台湾のかわいいものあつめてます。