昨日、ずっと見たいと思っていた台湾映画「共犯」を鑑賞することにしました!
以前「予告だけでドキドキ!注目の台湾映画「共犯」!」で熱く熱くこの映画を見たいことを語らせていただきました。
2015年9月現在、日本各地で順次公開中ですが、私は子持ち。
しかも1歳。映画館に観に行くのは難しいなーと思っていたのですがどうしても見たくて裏ワザ「台湾でDVD購入」を使ってみました。
それでも購入してから時間を見つけるのに1ヶ月ほどかかりましたが。笑
Contents
台湾のCD、DVDは豪華!?
共犯DVDの中身
今回購入したDVDはもちろん台湾版。そして「限定版」でサウンドトラック付き。
サントラまで欲しい、と思っていたわけではありませんが「限定版」しか売っていなかったのです。
届いてみてまず驚いたのは、その内容の豪華さでした。
こちらがパッケージ。お芝居とはいえ日本人感覚だと、パッケージ写真に驚くのでちょっと加工させていただきました。
DVDケースは木箱風パッケージ。中には黒いノートが!
実はこのノート。劇中でストーリー最大のキーになるノート。
(見えにくくて申し訳ありませんが)表紙にはすでに折り目が!
不良品ではなく、劇中のノートの様子を再現しています。細部にこだわった作りになっています。
もっと驚くのがノートの中身。
おまけの限定ノートとおもいきや!!作中のノートの中身が再現されているんです。
そして映画に出演した俳優・女優さんたちのおまけポストカード付き。(台湾の女の子たちの透き通るような可愛らしさが凝縮された一枚!)
忘れたころに出てくるDVDとサントラ。
これだけついて399元!!(約1,500円)お得だと思いませんか?
音声は中国語。加えて中国語と英語の字幕が付いています!
台湾をはじめとする中華圏ではDVDやCDの装丁が日本に比べると豪華な傾向があります。
台湾のCD/DVDが豪華な理由
実はこれには理由があります。
個人のPC・ITレベルがとっても高い台湾では探せば動画や音源が結構あるそうです。
そのためDVDやCDはなかなか売りにくいらしく、購入につなげるため買いたくなるような特典を付ける傾向があるようです。
ちなみに台湾の歌手上記の理由でCDでは儲けられないのでライブで勝負するらしいです。
そのせいかライブチケットはちょっとお高め設定。
「高くないと大したことない歌手だと思われてチケットが逆に売れない」なんて話を聞いたことがあります。
でも日本で見る時はご注意を
ただ、オチがございまして、台湾と日本はリージョンコードが異なります。そのため日本の一般ご家庭では視聴ができない仕様です。
(うちはデスクトップPCのDVDリージョンコードを台湾にあわせて対応しています)
※ブルーレイはいけるそうです。ただしわたしは試したことはありません。あしからず。
共犯。感想
さて、あらすじのおさらいです。
いじめ、誤解、仕返し。ソーシャルネットワークに増殖する不安と悪意。
男子高校生ホアン、リン、イエは、通学途中、偶然同じ時刻に通りがかった路地で、同じ学校の女生徒シャーが変死しているのを発見する。
それまで口をきいたこともなかった3人だが、この奇妙な出会いを期に、仲良くなっていった。
シャーは自殺なのか、それとも――死の真相を調べ始めた3人の前に、彼女が同級生からいじめられていたのではないかという疑惑が持ち上がり…。
ミステリアスな女生徒の死から幕を開ける物語は、少年たちによる犯人捜しから復讐譚へと突き進むかに思わせながら、思いがけない方向に展開し、加速していきます。
隠された日記、SNSの炎上、秘密の森。そして新たに起こる悲劇…。
衝撃のラストで、彼らが辿り着いた真実とは?
共犯オフィシャルサイト(日本語版)より引用
切なさにギュッと胸を掴まれる映画、といえばいいのでしょうか。主要人物たちの心情を想像すればするほど切なくなる映画でした。
一人の少女の死を通して、日常生活ではきっと出会うことのなかった「いじめられっ子」「不良学生」「優等生」の3人の少年が出会い距離を縮めていく描写。
説明くさい描写はありませんが、男の子同士の短い会話の中に、秘密で結ばれた3人が急速に友情を深めていく様子が伺えます。
そして亡くなった少女シャーの抱える孤独とちょっとゆがんでしまった愛情も感じ取れてさらに切なくなります。
美しくて、そしてなぜか懐かしい映像がその切なさをあおります。
テンポよくつぎつぎとストーリーが展開され、中だるみする間もなく物語の転換点へ到達。推理劇にドキドキしていたところから急降下で突き落とされる感覚。
友情と葛藤。思わぬところから始まるいじめ。そして、そうであってほしくなかった悲しい真実が明らかに・・・。
言葉での説明は少ないですが、若者たちの寂しさや葛藤をしっかりと描き切った印象深い作品です。サスペンスでありながら見事なまでの青春映画でした。
まとめ
犯人探しや連絡手段として使用されるのは、facebookやLINE。
体験したことのない(体験したくありませんが)ネットの世界の「炎上」「ネットいじめ」を垣間見ることもできました。
あとから振り返るとちょっと突っ込みたくなるところもあるんですが、学校・高校生というある種の閉鎖的空間だから?守秘義務?でなんとかクリアできるのかな?うーん。
でも、見終わったあとの切なさと、映像の美しさと、喪失感がもう一度見たいと思わせる映画だったので満足です。
まだまだこれから放映のところもありますので、機会があればぜひ映画館の大スクリーンでみずみずしさの光る作品をご覧下さい。
共犯オフィシャルサイト(日本語)