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台湾の文化・風習

一生に一度は見たい!冬の台湾を彩る平渓ランタンフェスティバル。

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台湾は日本の九州よりちょっと小さく、四国よりもちょっと大きいくらい。

あまり大きいとは言えないかもしれません。

それでも、台湾には見る人を驚かせたり、魅了してしまう光景がたくさんあります。

その中でも、ぜひ一生に一度は訪れてほしいのが平渓ランタンフェスティバル。

私も見にいきたい、とても幻想的なイベントのご紹介です。

Contents

2016年も台湾各地で開催・ランタンフェスティバル

お正月の終わりを告げる元宵節

旧暦文化の台湾では、旧暦のお正月を盛大にお祝いします。

そして旧暦の1月15日の元宵節(ユェン・シャオ・ジエ)は、そのお正月の最終日。

人々は湯圓(タンユェン※)と呼ばれるお餅を食べ、家族円満や吉祥を祈ります。

そして、この時期のもう一つのお楽しみが工夫をこらしたランタンを見に行くこと。

このふたつは、台湾では外せない行事で、私も台湾に住んでいた頃は台湾の人に混じって体験していました。

※正確にはこの時食べるお餅は元宵といわれ、湯圓とは作り方が異なるようです。現在は区別も曖昧であまり気にされていない様子。

ランタンフェスティバルとは

ランタン=ちょうちん、灯籠などを意味する英語ですね。

ランタンフェスティバル(中国語:燈會/ダン・フウィ)は、その名の通り創意工夫して作られたランタンを集結させ、目で見て楽しむイベントです。

大きな広場や公園に政府機関、企業、学校などの団体が作品を出店し、さらにランタンの創意工夫と出来栄えを競うコンテストなども開かれます。

主要なランタンフェスは「台北燈會」、「高雄燈會」、そして台湾政府観光局が毎年場所を変えて行う「台灣燈會」。

いずれも元宵節前後から2週間程度開催されています。

下記は2015年に台中にて開催された台灣燈會の公式映像です。

全体的に華やかなランタンフェスですが、下記映像はその中でもとっても派手です(笑)

さすが中華圏!と思わせるきらびやかなランタンが会場を美しく彩ります。

※音が出ますのでご注意ください。

(「2015台灣燈會:主燈展演&煙火秀」台灣交通部観光局公式チャンネルより)

台北・高雄はいずれも観光客でもアクセスしやすいところで開催されます。

さらに台灣燈會も今年はメイン会場が高鐵(新幹線)桃園駅前広場とのことで、新幹線にのればアクセス良し。

この時期台湾を訪れる予定の方は、台湾の冬の風物詩、ランタンフェスを覗いてみてはいかがでしょうか。

幻想的な平渓天燈節

天燈(ティエン・ダン)とは

オブジェを飾るタイプのランタンフェスティバルは、賑やかで華やか。

そして年々派手な演出が光るようになっていますが、平渓天燈節はおもむきが異なります。

そもそもランタンの種類が違っていて、こちらのイベントで利用するのは「天燈」と呼ばれる気球タイプのランタンなのです。

形もまさに気球です。オイルを染み込ませた紙に火をつけ中の空気を温めて、上手に手を放すとみるみるうちに空へ舞い上がるのです。

イベントの内容

平渓天燈節(平渓ランタンフェスティバル)は、元宵節を含む3日間行われるイベントです。

2016年は2月11日、2月14日、2月22日(元宵節)に平渓の各会場で行われることが決定しています。

各日、18:00頃から会場にて一斉にランタンを空に放ち、合間にライブや主催者あいさつなどがおこなわれます。

ランタンを一斉に空に放つのは1日8回。

このイベント、見学はもちろん無料ですし、さらに打ち上げも無料で参加可能。

ただし、主催者テントにて打ち上げ整理券を貰う必要があり、参加を希望する場合早めに会場に行き申し込みをする必要があります。

私も一度チャレンジしようとしたのですが、お昼すぎについて、残っている整理券は20:00を過ぎたもののみ。

さすがにその時間まで外で時間を潰すのはしんどいと、参加は断念しました。

当日は会場付近にいろんな屋台がところ狭しと並んでいて、散歩をしながら美味しい屋台グルメを楽しみました!

そして18時台の最初の打ち上げを見学。

本当に美しい光景が広がっていました。思わず「わぁ」と声が出たほど。

ランタン

写真や映像ではあの素晴らしさはなかなか伝えられないと思います。

ぜひ一度はその目で見ていただきたいイベントです。

こちらも音が出ます。ご注意を。
ステキな光景をお楽しみください。

(【平溪天燈節】縮時攝影)

普段からランタン飛ばしの体験あり

ぜひ一度は見ていただきたい!と言いつつも必ずしもその時期旅行できるとは限りませんね。

「でも、台湾に行く機会はあるんです!残念」という方は気軽なランタン飛ばしを体験することも可能です!

新北市平渓区に位置する十分駅は一年中気軽にランタン飛ばしを楽しめる観光地。

通常のアクセスは鉄道で。台北駅から瑞芳駅まで自強号(特急)に乗り、そこから平渓線と呼ばれるローカル線に乗車。

単線のローカル線で民家と民家の間をすり抜けるように進んで行くとたどり着くのが十分駅。

改札をくぐるとそこには、台湾のどかさは残しつつ、しかしばっちり観光地化された空間が広がっています。

ランタンはどこであげられるんですか?という質問は不要です。

駅を出た瞬間から、あちらこちらにランタンのお店が並んでいます。

ランタンの色を選んでお金を払うとペンなどを貸してくれるので、用意されたランタンにお願いごとを書きます。

書き終わったら、購入したお店の店員さんに「書き終わりました~」と声をかければOK(日本語でも何となく通じると思います)。

お店の人が火をつけるのと飛ばすのを手伝ってくれます。

しっかりランタンの中の空気を温めて、店員さんのタイミングで手を離せばきっとランタン飛ばし成功!のはずです。

お店の人に頼めば写真撮影もしてくれます。

台湾旅行の思い出に、ぜひシャッターチャンスをものにして、ステキな写真におさめてくださね!

イベント時はバス移動がオススメ

平渓天燈節に楽ちん移動するにはなんといってもシャトルバスがオススメです!

シャトルバスの出発場所は台北市立動物園前。

MRT木柵線の台北動物園駅を降りてすぐです。

昨年(2015年)の乗車運賃は行きが一人50元(約180円)。帰りは混雑解消のためか無料です。

すでに行列があるはずなので列に並んでバスに乗る順番が来るのを待ちます。

5分に1回バスが出るので行列の度合いにも寄りますが、待てない時間ではないと思います。

(毎年、まず座席の人数に合わせてお客を乗車させ、その後座席なしでも良いという人を乗車させます。
座りたい人とたってもいい人の行列が同じだったか分かれていたかは失念してしまったのでバス停でお確かめください)

開催日によって会場が異なるのですが、シャトルバスなら会場まで10分程度のところで下車できます。

会場までは屋台を見ながら人の流れに乗っていけば迷子になることもないでしょう。

電車だと座れないことが多いので、平渓ランタンフェスへのアクセスは断然バス利用をお薦めします。

 

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