台湾の結婚式にまつわる面白いエピソードをまとめているシリーズ3回め。
今日は結婚式でもらえることのあるお箸セットや「喜餅」についてまとめていきます。
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未婚女性がもらえる?お箸と箸置きセット
私はいただいたことはないのですが、留学生時代に年上のルームメイトが台湾の友人の結婚式に出席し、お箸と箸置きセットをもらった、といって見せてくれたことがありました。
なんでも、独身女性へのプレゼントだったとのこと。
どうしてお箸なのか尋ねたところ意外な答えが。
箸置きの中国語は「筷架」(kuai4 jia4 / クアイ・ジア)。
この発音が「快嫁」(kuai4 jia4 / クアイ・ジア)と同じなのです。
では「快嫁」とはどんな意味なのでしょうか?
なんとなく察しがついた方もいらっしゃるでしょうか?
「快」という漢字、日本語では快活や快晴など「気持ちが良い」という意味で使われることが多いですが「快速」「快走」などと「早く」進むという意味で使われることもありますよね。
中国語の「快」もどちらの意味も持っています。
「嫁」は日本語ではそのままお嫁さんだったり、嫁ぐという意味で使用されますね。
中国語では「嫁」は動詞として「嫁ぐ(とつぐ)」という意味で使われる事がほとんどです。
ということで箸置きセットには「快」=早く、「嫁」=嫁ぐ、つまり「早く嫁いで幸せになってね」という意味が込められているんだとか。
うれしいような、ちょっぴり複雑なような・・・。
Webでいろいろ見ていると、伴娘(ばん・にゃん)と呼ばれる新婦のお世話係の女友達に送ることが多いようですが、未婚の女性お客さんに配ることもある様子。
可艾婚禮という台湾のおもしろウエディングクッズ屋さんを発見。
たくさんあるので興味のある方はチェックしてみてくださいね。海外発送もしているそうです。
喜ぶ餅ってなーんだ?
新婦からおくられる喜餅
喜ぶ餅と書いて「喜餅」(しー・びん)と読みます。
こちらはわたしも中華風・洋風の両方をいただいたことがあります。
主に新婦が婚約をしたときに、「婚約」披露宴の招待状を送る際に、親しい友人たちにいっしょに送るものだそうです。
今は会場で直接渡されることも多いようです。私も会場で直接いただきました。
幸せのおすそ分け、喜びをわかちあう、結婚しますよ~とお知らせする、そんな意味合いがあるそうです。
てっきりお箸セットのように女性に送られるものだと思っていましたが、仲の良い男友達にも送ったりするそうで、私の夫も同級生からいただいたことがあります。
そのときの喜餅の全貌はこちら~。
「餅」じゃなくてクッキーの詰め合わせじゃないの?というお声が聞こえてきそうです。
実は中国語では「餅」は、主に小麦粉などの粉ものを薄く伸ばして焼いたお菓子や料理に対して使われる名称なのです!
ちなみにクッキーは餅乾(びん・がん)といいます。
パッケージの写真を撮り忘れているのですが、この時夫がいただいた喜餅はおしゃれなトランク型になっていて、持ち手も付いているこだわりの品でした。
他にも重箱のように3段、4段になっているもの、宝箱のような形のもの、小物入れとしてそのまま使えそうなものなど、たくさんのお菓子会社が工夫を凝らした製品を販売しています。
こういった贈り物を選ぶのも、きっと台湾の花嫁さんの結婚の楽しみの一つなんでしょうね。
衝撃の中華風「喜餅」
中華風の喜餅は、手のひらサイズの月餅を直径25cmくらいに大きくしたものをイメージしていただければいいかと思います。(普通サイズの詰め合わせもあるようです)
他にも台湾台中名物太陽餅を大きくしたようなシンプルなタイプもありますが、「大きい」という点は変わらず。
ちなみにこちらの伝統的な喜餅ですが、物によっては日本人に衝撃を与えます。
というのも、中華式喜餅には「肉鬆」(ろう・そん)と呼ばれる干し肉をほぐしたものが入っていることが多いのです。
お肉だけが入っているなら「おお、お肉の月餅だ!」と新たな出会いに感動できそうですが、甘いあんこ(あずきやナツメなど)と一緒に干し肉が入っているのです。
スイーツのつもりで食べた私の衝撃をどうかみなさま察してください!
カルチャーショックベスト5に入るかもしれない体験でした・・・。
中華風デザートには油断は禁物です!笑
慣れれば美味しいのかもしれませんが、最近はクッキーのほうが主流なのか?美味しいと思えるほどもらうことはありませんでした。笑
台湾の結婚式にまつわるエピソード、次回は結婚写真についてお話させてください。もう少しだけ続きます~。
台湾の結婚式はおもしろい(1)~披露宴が2回!?な台湾~
台湾の結婚式はおもしろい(2)~ご祝儀はいくら包む?~