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台湾の行事は旧暦が多い
みなさん、台湾は旧暦文化の国だということをご存知ですか?
普段は新暦で生活していているのですが、ほとんどの祝日や昔からの行事が行われる日は旧の暦にしたがって日にちが決まります。
例えば、台湾で次の祝日は「中秋節」。
お月見をしながら焼き肉をしたり、月餅を贈り合う習慣のあるこの日。
旧暦の8月15日と決まっています。
そのため2015年は9月27日が中秋節(日曜にあたるため28日が振替休日)。
ちなみに去年は9月8日が中秋節でした。
月を愛でる節句が由来であることを考えれば、理にかなっていると言えるかもしれませんね。
「行事のある日が毎年変わるなんて不便じゃないの?」と思われるかもしれませんが、そうでもありませんでしたよ。
(私がいた頃は、祝日が土日と重なってしまっても振替なし。日本に比べるとただでさえ少ない祝日が消えてしまうことが不満でした。笑)
七夕は恋人たちの日
さて、もうすぐやってくる一大イベントが「七夕」。
今年は9月3日が旧暦の7月7日にあたります。
七夕と言っても日本のように七夕飾りを作り、笹に短冊を吊るすなどということはいたしません。
台湾では現在七夕のことを「七夕情人節」もしくは単に「情人節」と呼ぶのが一般的。情人(ちんれん)とは恋人を指します。節(じぇ)は~の日という意味。
つまりこの日は恋人たちの日。
七夕情人節(恋人たちの日)の前は恋人のいる男性は「特別な一日」を演出するために大忙し。
日本人男性のみなさんも、もしも台湾の女性とお付き合いしたら、この日はちょっといいレストランを予約して、彼女のためにプレゼントを買って、あ!かわいいもしくは豪華な花束もお忘れなく!
人気の七夕プレゼントは?
プレゼントにはくまのぬいぐるみを束にしているので「くま束」もポピュラー。
こちらを最初に見たときの衝撃は今でも忘れられません。しかし、これはナイスアイディア!
お花と違って枯れないこともあり大人気です。もちろん(!?)フラワーショップで購入できるんですよ。
台湾ではチョコと熊のぬいぐるみがくっついてるくま束が主流でした。
99本のバラの花束も大人気!(99の発音が永遠を意味する「久久(じゅうじゅう)」の発音と似ていることから永遠の愛を意味しているそう)。
くわえて、この時期のテレビCMは恋人たちの購買意欲を煽るCMが盛りだくさん。
中華圏らしく純金のネックレスやら男性から「金額が2倍になるよ~!」と悲鳴が聞こえそうなお揃いのアクセサリーCMもバンバンながれます。
YAHOOで、「恋人の日」で検索したところ、トップの広告には某有名アクセサリー・○ティエや服飾ブランド・○ーバリーが並びます。
七夕だけで終わらない台湾男性の努力
これらの習慣、実は昔からあったわけではなく、この十数年のうちにメジャーになったということ。日本のクリスマスやバレンタインデーと同じ!なのです。まさに企業の努力!?
ちなみにこの日の資金は基本的に全て男性の懐から出ております。
さらに驚くことに日本では女性が男性に愛を伝える日・2月14日のバレンタインデー!台湾では「西洋情人節」と呼ばれています。
情人節、つまりこの日も「恋人たちの日」なのです!・・・・・ということは??
そうです!台湾の男性は2月14日も恋人のために特別な日を演出するのです!!
え?じゃあホワイトデーは?ですって?
ありますよ~。実は最近よく耳にするようになってきた白色情人節(ホワイトデー)。
そりゃそうですよ、男性も少しはお返しをもらわないと!ね?
・・・さて、察しの良い方ならすでにお気づきかもしれませんが・・・・・中国語版Wikipedidaで白色情人節(ホワイトデー)を検索したところ以下の様な一文がございました。
台灣的過節無論情人節(2月14日)、白色情人節、(3月14日)、七夕情人節(農曆7月7日,牛郎織女相會日,亦是傳統鬼月中唯一慶祝的日子),乃至於聖誕節(12月24日夜),大多數皆由男方贈送禮物、安排晚餐、活動為主要慶祝方式,依情侶相處狀況而定。
訳 台湾ではバレンタインデー、ホワイトデー、七夕(織姫・彦星が出会える日、鬼月の中で唯一のお祝いごと)はもちろんのこと、さらにクリスマスも基本的には男性がプレゼントを送り、レストランでの食事を手配するなど、お祝いをする形でイベントを過ごし、(その内容は)恋人たちの交際の状況に応じて決まる。
苦笑です。台湾の男性のみなさんに「お疲れ様です」っていってあげたくなりませんか…?
そして台湾女性がちょっと羨ましくなりませんか?やっぱりなんだかんだ言って、女性が強いと思いますよ。台湾。笑
そろそろ台湾では七夕商戦が始まっているはず!
この時期台湾を訪れる方は、レストランが混むことが多いのでご注意くださいね。(おそらく日本人が行きたいところとはあまり重ならないと思いますが。)
そしてまちなかの様子をちょっと意識すると、いつもとちょっと違った台湾の様子を見ることができるかもしれませんよ!