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台湾の文化・風習

台湾人は世界で一番運動が嫌いだった!?

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近年台湾ではロハスな生活、健康志向な生活をしたいと思うひとが増えてきているのを感じます。

自転車ブーム、ピクニックブーム、そしてマラソンやジョギングもますます人気になってきたかも。

夜や早朝の公園では、人々が太極拳やダンスなど思い思いに楽しむ中華圏ならではの光景が広がっています。

そんな台湾。運動が好きな人が多いんだな~と思っていましたが、実は世界で一番運動をしないひとたちなんだそうです・・・・。

Contents

世界で一番運動しない台湾人

「恥ずかしい!台湾人は運動しない。OECDに酷評される」

そんな衝撃的な見出しのニュースを偶然見つけてびっくり。

OECDの統計によると台湾人の76%以上の台湾の方は(※調査は15歳以上に対して実施)運動不足なんだとか。

これは、OECDに加入している国や地域の平均である43%から大きくかけ離れているという結果。

同じく足を引っ張っているワースト2位イギリスの66.5%、3位の日本の65.3%と比較してもかなりまずいということになります。

さきほどもふれましたが、私、台湾では運動しているひとを結構みかけていたんです。

サイクリング・マラソン・山登り・バスケット・バトミントン・卓球なんかはイベントや施設に行くたびに大賑わいでした。

でも実は「でも、なんとなくわかるかも」と思ったのはここだけの話。

台湾人がなんで運動しないのか考えてみた

以下に「台湾人が運動しない人たちだって何となく分かるかも」、と思った理由を上げてみます。

①バイク社会

台湾のバイク保有率は何と!これまた「世界ナンバー1」

人口100人あたりのバイク台数は65台とのこと。((一社)日本自動車工業会・世界自動車統計年表より・データは2009年のもの)

バイクに乗らないお子様やお年寄りのことを考えると「台湾ではバイクはほぼ1名1台」なのだと考えられるでしょう。

バイクは小回りがきいて便利な乗り物。

ちょっとそこまでもバイクで済ませてしまうと予想できます。

(ちょっとそこまでを車で済ませる沖縄出身者が言うのですから間違いありません)

結果、歩かない、走らないのが当たり前になっている人がたくさんいるのだと思います。

②ITレベルが高い(オンラインゲーム好きも多い)

娯楽がゲームという若者が多いのは世界共通ですが、台湾人男性は特にゲーム好きだなーと台湾にいたころから感じていました。

台湾の方のITスキルは日本人よりも平均的にかなり高いです。

そのためか、ゲーム以外にもPCでの娯楽がたくさんあり(違法な動画とか)、外にでて運動しなくても楽しめることがいっぱいあるのです。

加えて今はスマホも普及しているので…。ますます娯楽がインドア化しているのだと思われます。

③学歴重視社会

実は台湾は結構な学歴重視社会。

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大学進学率も高ければ、修士、博士号を持っている人もザラ。

その上海外に留学していたりすることも珍しくありません。

幼い頃から教育に力を入れていて、英語などの塾をかけもちしていたりします。

学校の宿題もけっこうどっさりあるようです。

「小学生が放課後連れ立ってその辺の公園で遊んでいる」という姿、私は台北で見たことがありません。

正直、親御さんも運動するよりも学力をあげて良い大学に入らないと!と思っています。

つまり運動は勉強に比べるとそんなに重要視していないようです。

運動の習慣がない子どもが、おとなになって急に運動好きになるケースは…少ないでしょうね。

④暑い

冗談抜きに暑い台湾。4月に30℃超えなんてこともありえますし、感覚的には5月から10月いっぱいまでは夏です。

そんな中で運動するなんて、ある意味自殺行為かも。

私も台湾にいたころ、夏は用がなければ家に引きこもっていることが多かったかも。

沖縄よりもほんとうに暑いんですよ。笑

早朝や夜の公園がダンス・太極拳などを楽しむ人たちでにぎやかなのも、日があるうちの活動はしんどいからだと思われます。

 

ーー

以上、台湾人がなぜ運動嫌いなのかの個人的推測でした。

おそらく運動をする人としない人の差が激しいのが台湾なんだろうなと思います。

たまたま私の周りに健康志向の知り合いや仕事関係者が多かったのかも。

20代後半でも18歳に勝てる!

さて、最後に夫から聞いた台湾の人の運動不足エピソードを2つ。

800メートル走

私の夫は歳をとってから台湾で大学生になった変わり者。

大学の講義の中には必修科目として体育があるそうです。

ある日体育の時間に800メートル走をすることになったそう。

結果。20代後半の夫(ほぼ)18歳たちを押さえて1位でゴール。

「若者に勝ってやる!」とか思ってがんばったんじゃないの?って思いますよね。

いえ、普通に走ったそうです。むしろ後半はちょっと手を抜いたそう。

他の男子生徒たちも「かったるいぜ~」と手を抜いているのかと思いきや、息をきらしてゼーゼーいっていたとのこと。

兵役がなくなった今、台湾男子はますます運動不足男子になっていくのでしょうか・・・。

ビート板から始まる水泳

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これまた体育の水泳の時間。

先生がまずはビート板を使ってプールを泳いでみるように指示

ビート板って!!大学生でしょ!!?どうして?と思ったそうですが、実は台湾泳げない人が結構多いのです。

夫は、遠泳できるのにビート板を使うことに耐えられず・・・。

しばらくして先生に「ぼく、ビート板もういいです」といって普通に泳いでいたそう。

でも他の学生は、数人を除いてほとんどがビート板からのスタートだったそうです。

なんでも小中高でプールのある学校が少ないらしく、台湾の人は結構泳げないのだとか。

島国なのに意外な事実でした。

ーー

いかがでしたでしょうか?

かくいう私も歩くことは好きですが、あまり運動はしていないかも。

平均を下げている日本人の一人であることは間違いなさそうなのでもうちょっと動きます。

この記事を読んで「自分もかも」とおもった方、まずはお散歩あたりから・・・いかがでしょうか?

参考記事(中国語):好遜!台灣人懶運動 OECD評比慘墊底

 

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