2015年夏。
台湾を騒がせる1組のアイドルが誕生しました。
みんな一緒に写真を撮りたいと、地方から何時間もかけて台北へ。
大行列をつくって一緒に写真を撮るためにがんばりました。
「え~、アイドルなのにいっしょに写真に写ってくれるの?やさしい~」ですって?
いいえ、彼らには優しさはありません。血も涙もありません。
多分疲れたとか眠いとか、「もう今日休みたい」なんて感情もないのです。
ただひたすら街に立ち続け、仕事をまっとうする。
なぜなら彼らは「ポスト」なのですから・・・。
Contents
萌えポストとは?
台北市内の某航空会社の道向かいに設置されている赤と緑の郵便ポストのこと。
ご覧ください。ふたり(?)とも顔をかたむけてポーズを決めて笑っているようではありませんか?
台湾では「微笑萌郵筒」(直訳:微笑み萌えポスト)またの名を「歪腰郵筒」(直訳:腰曲がりポスト)なんて呼ばれているこのアイドルたち。
彗星のごとく現れたふたりに、台湾中が湧いたのですよ。
そもそも何で曲がったの?
そもそも彼らは普通の郵便ポストでした。
何の変哲もない普通のポスト。毎日毎日郵便物を受け取り、そして回収されていく。
雨風に晒され、暑さ、寒さをしのぎただひたすら立ち続ける。
そんな彼らが脚光を浴びるきっかけになったのは「台風」でした。
2015年8月。台湾に台風13号が来襲。
大きな台風で、たくさんの被害をもたらしました。
台北でも街路樹が折れたり看板が落ちたりと被害がでたのですが、萌えポストたちもそんな被害者(?)の一組。
強風で近所の美容整形外科の看板が落下し激突。
その衝撃で腰が上がってしまったのです!!!!
想像したらかなり恐ろしいですね。
人にあたっていたら大問題ですが、丈夫なポストたちは腰が曲がる大きなダメージを追いながらもその場に立ち続けました。
そしてその健気な姿に感動したセブンイレブンのアルバイトが、SNSにその姿をUPしたところ瞬く間に口コミで広がり人気に…(妄想です。あしからず)
道行く人が「なんだかかわいい♡」と記念写真をとりSNSにUPしたのが広がっていったというのが本当のところのようです。
各テレビニュースなどにも紹介され、結果長蛇の列。
交通渋滞もおきました。
当初は郵便局の係の人が人員整理や警備まで24時間体勢で行っていたそうです。
人気の写真の撮り方はポストを支えるポーズやポストを押し戻すポーズ。
もしくはポストと同じく体を斜めに傾けるポーズだったようですよ。
中華郵政(台湾の郵便)が危ないから記念館に移転します!と宣言したものの、地域住民や世論が反対し、補強して同じ地に立ち続けることになったふたり。
耐えに耐えた人生がようやく花開いた瞬間なのでした。
公式非公式を問わず様々なグッズが関連が開発・販売されウハウハだった方もいるそうです。
どこにあるの?
そんな健気なふたり(?)を見に行きたい。
一緒に写真を撮りたい。
そんなあなた。お任せください!
アイドル萌えポストさんの所在地はアクセス良し!
MRT(台湾の地下鉄)でも気軽にいけちゃいます。
最寄り駅は南京復興駅。
徒歩5分では到着できるかと思います。
南京復興駅で下車し南京東路を西向けにあるき、中華航空(チャイナエアライン)ビルのかどを右折して少し進むと道向かいにセブンイレブンがあります。
そのセブン-イレブンの前にいるのが萌えポストさんたちです。
ぜひいっしょにたくさん写真をとってあげてくださいね!
今はどんな感じなの?
熱しやすく冷めやすいと言われる台湾人。
現在は写真の通り。しずか~な佇まいです。
ちなみに写真は休日のお昼に撮影。
ふたりはかわらず健気に職責を全う中。
逆にいろんな写真を思うがままにとれていいかもしれません。
(セブンのおでんののぼりはこっそり移動させてしまいたいところですね。)
萌えポストは実物を見たことがないのですが、緑と赤のポストがならんでいる様子はなんともカワイイのですよ♡
萌えポストでも、普通のポストでも見つけたらぜひ写真におさめてみてください♪
(そういえば写真を見ていて気がついたのですが、台湾のポストは裏表がなくて両側に投函口がついています。
バイクに乗りながら道側から投函できるようにそのなっていると推測。バイク文化な台湾らしいなーと妙に関心したのでした。)